SwitchをみてVitaはなぜ成功しなかったのか考えてみる




Switchは昨年のリリース以来、結構な台数を用意していたのにも関わらず売り切れでなかなか買えなかったことが多かったので成功といっていいでしょう。

一方、Vitaを見比べてみるとSwitchと大きさはあまり変わらず、リリースされたのもかなり前で、携帯モードのスイッチとはコンセプトがよく似ているのでなぜ商業的に失敗したのか疑問に思いました。

性能の差はリリース時期の違いでしょうがないとは言えなぜ失敗したのか考えてみようと思います。

Vitaが優れている点

  • ゲームアーカイブス/ PSPのゲームが遊べる

似通っているところ

  • サイズ
  • 家族でテレビを使っていてもゲームが可能というコンセプト

SwitchとVitaの主な違い

  • スペックの違い
  • テレビ接続の有無
  • 専用メモリーカード/汎用メモリーカード

Vitaが優れている点

ゲームアーカイブス/ PSPのゲームが遊べる

PS4/ Switch双方ともゲームアーカイブスやバーチャルコンソールなどの古いゲームを遊べる仕組みはありませんが、現在発売されているVitaではゲームアーカイブスと日本でもそこそこ人気があったPSPのゲームが遊べることは強みです。

PS3がなければ購入する価値もあるといっていいでしょう。

今こそPS3中古で購入しませんか?

似通っているところ

サイズ

Vita 約 183.6 x 85.1 x 15.0 mm (横幅×縦幅×厚さ) http://www.jp.playstation.com/psvita/hardware/pch2000za11.html より

Switch 横239mm × 縦102mmx厚さ13.9mm(Joy-Con取り付け時) https://www.nintendo.co.jp/hardware/switch/specs/ より

当然、Vitaは携帯専用機、Switchは携帯できる据え置き機ということでコンセプトが違うのでSwitchのほうが大きいですが、Vitaと比較して大きすぎるといったことはありません。

Vita スクリーン5 インチ(16:9)、960×544、 液晶ディスプレイ

Switch 6.2インチ液晶/1280×720ピクセル

画面もサイズが一回り大きい分解像度が高くなっていますが、スクリーンが小さいので絵の精彩さはあまり変わらないような気がします。

Vitaのほうがリリースが古いのでスペックが低いのはしょうがないにしても同じようなものだと思います

家族でテレビを使っていてもゲームが可能というコンセプト

テレビを占有しないという特徴はWiiUからあるものですが、Switchはそれを受け継いでいます。

Vitaの場合はPS4リモートプレーでテレビを使わなくてもVitaでWiiUと同じように無線でストリーミングをすることでテレビなしでのゲームをすることができるようになります。

ただしPS4リモートプレーは快適に遊べるゲームと遊べないゲームがあるようです。実際にリモートプレーを検証しているいくつかのサイトがあります。

【PS4リモートプレイまとめ】モンスターワールドを外出先でやりたいって人向け記事【VITA・PC・スマホ・WiMAX・MHW】 – 人事部きゅうぞうです!

モンスターハンターであればリモートプレーでもそれなり遊ぶことができるようです。

PS4「PCリモートプレイ」でレースゲームをやったが遅延が酷く無理だった!!

レースゲームは遅延がちょっとでもあれば難しく現実的でないようです。

快適? それとも…? PS4が対応したPCリモートプレイの快適さや遅延をガチ検証

格ゲーだと難しいのかもしれません。

PS4リモートプレイの遅延を測定してみた – 初老のボケ防止日記

ここではネットワークを使う以上、どうしても遅延が出ること、また最善なのはEthernetであることを説明しています。

Switchの場合は本体部分は取り出せるので遅延が生じることはなく、リモートプレーも別途PS4を使うので全く同じものではないですが、よく似た利用方法は想定しているといえます。

ただし、できることは厳密にいえば違うので、主な違いというべき項目なのかもしれません。




SWITCHとVITAの主な違い

スペックの違い

Switchのほうがかなり後からリリースされたので全てにおいてスペックは上です。この点はもうしょうがないとしか言いようがありません。

ただしVitaが発売された当時はSwitchはなくパフォーマンスで購入されないといった理由はないので、人気にならなかった理由はほかにもあると思います。

テレビ接続の有無

Vitaの前の世代のPSPではテレビ接続が行えました。Vitaではテレビ接続は行えず、テレビ接続をしたい場合はVitaTVという選択肢がありました。

VitaTVはディスコンになったのですが、Vitaが普通にテレビ接続できたら無用の製品だったので投資してまでVitaTVをなぜ作ったのかは私はよく理解できていません。

テレビ接続と外部コントローラがあればもう少し違う展開もあったかもしれません。

専用メモリーカード/汎用メモリーカード

Switchは汎用的なマイクロSDカードを採用しています。128GBで6,000円もあれば購入できますがVitaの場合専用メモリーカードで64GBの場合9,000円、近く32GBで5,500円くらいします。

私も一時期Vitaを買おうと思って結局購入しなかったのはこのメモリーの選択肢がなかったことも大きいかなと思います。

Switchはシステムで使えない部分があるとはいえ32GBの容量があり、Vita に32GBのメモリカードを付け足すと差は1万円もないので、冷静に考えると割高に感じるのは間違いないと思います。

僕はこのメモリーカードの値段の高さは結構普及を妨げてるのでないかと思います。

運が悪かった部分

携帯機として同じジャンルに3DSがあったこと

本ブログではSwitchに似ている部分があるVitaがなぜ成功しなかったかを論じていますが、Vitaがリリースされる前に3DSが登場しており、当初2万5千円だったのが売り上げ不調で1万5千円に下がったこと、PSPではキラーコンテンツだったモンスターハンターシリーズが3DSに登場することなどの影響も多分にあったと思います。

スイッチと3DSをみて直接競合するという風に見る方は少ないと思いますが、Vitaの不幸は同じ携帯機というくくりで見られ、大成功した前世代を引き継いだ3DSと比べると技術的には優れているところがあったとしてもリリースされるゲームソフトは圧倒的に3DSのほうが多く、最初出だしが悪くても大英断で1万5千円に下げてまで普及を狙い、虎の子のモンスターハンターまで3DSリリースされれば勝ちようがなかったのかもしれません。

Switchが成功したことを考えると3DSとはそもそもコンセプトが違うので違うマーケットを狙うことを考えていればよかったのかなと思いました。

まとめ

TV接続、専用メモリーカードの問題がなければSwitchの成功から見てそれなりに成功したのでないかと思います。なんかもったいないことしたのではないかと私は思いました。



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