PlayStation リモートプレイをいろいろ試してみました。




PlayStaion リモートプレイで何ができるか気になったので試してみました。

動画を作成したのでこちらをご覧ください。

PS4リモートプレイを使うことでVita, PC/Mac, タブレットにPS4の画面を転送することでテレビが使えない時でも遊べるようにしたり、外出先からでも遊べるようになります。

ハイクオリティなPS4のゲームを、家の中でも外でも | プレイステーション

私が試したのはパソコンを使ったものです。

下のページからソフトをダウンロードしてPS4のコントローラーをPCにUSBケーブルを使って検証しました。

PS4リモートプレイ Windows PC / Mac

PS4 リモートプレイはLAN内はもちろんインターネット経由でも行えます。

LAN内でのリモートプレイ

LAN内でのリモートプレイ

今回の検証ではスイッチングハブを介して直接PS4とPCを接続しました。PS4のインターフェースは1Gbpsが最速なのでほぼベストパフォーマンスがでる構成です。

インターネット経由でのリモートプレイ

インターネット経由でのリモートプレイ

インターネットはLANに比べていくつかの不利な点があります。

  • 共用で使用されているため帯域が保証されていない
  • 複数ネットワーク機器を通ることによる遅延の発生

インターネットは多くの人が共有することで回線利用料を低く抑えていますが、必ずしも拠点間の通信を保証するものではありません。そのためリモートプレイをするにはLANに比べて大きな制限があります。

結論から言うと、LAN内での使用にはほとんど問題はありませんが、レースゲームは難しかったです。あと数フレームの遅延も影響する格ゲーはストレスがたまると思います。

インターネット経由は、1080Pの高解像度は画面の破綻、遅延が発生しやすくなり難しいといえると思います。あとアクションゲームは気にならなかったですが、FPSは遅延が発生するとエイムが難しくなります。LANでも難しいレースゲームはインターネット経由では無理です。

LAN内での利用

今回検証したLAN内での検証動画はこちらになります。

インターネットでの利用

インターネットでは家とオフィス間で行いました。家、オフィスのインターネットは双方とも100Mbpsで休日だったため他に利用していることがない状態で試しています。

詳細についてはそれぞれの動画をご覧いただければわかると思うので、ゲームの種類を分けて評価を加えたいと思います。




1080Pについて

PS4リモートプレイでは任意に解像度を変更することが可能です。PS4リモートプレイを起動すると以下の画面が立ち上がります。

PS4リモートプレイ

PS4リモートプレイ

ここで設定をクリックすると解像度やフレームレートの変更が行えます。

リモートプレイの設定

リモートプレイの設定

標準は540Pですが、720P、Proであれば1080Pまで上げることが可能です。

LANでは1080Pでもとくに大きな問題はありませんでしたが、インターネットの場合はネットワークの遅延が大きいのか無理でした。

龍が如く 極2 1080P リモートプレイ 画面が破綻

龍が如く 極2 1080P リモートプレイ 画面が破綻

ムービーですら画面が破綻するしゲームになるとフレームが順次処理できないのでコマが落ちたりするので現実的ではありません。

アクションゲームについて

インターネットでは720P、LANでは1080Pでも違和感なく遊べました。

アクションゲームはプレイヤーがうまい人ばかりでないのである程度の人間の反射時間が長くてもプレイできるように設計しているためか多少の遅延でも全く気になりません。

リアルタイム性がそれほど重要でないシミュレーション、ロールプレイング、パズルゲームなどは難易度が高いモードでない場合はさほど問題じゃないといっていいでしょう。

FPSについて

LANでは1080Pで全然問題はありませんでした。LANであればも対戦も問題なくできると思います。

インターネットではエイムの時にうまく調整できませんでした。エイムしようとしたときにポインターが行き過ぎるのでうまく合わせることができません。

遅延が大きい場合、微調整が必要とするゲームはこの仕組みにはむいていないと思います。

レースゲームについて

インターネットではゲームにならないほど悲惨です。遅延が大きすぎてかなり前にブレーキングとかしないとすぐにコースアウトします。正直やっていて楽しくないレベルです。解像度を540Pに下げてもその状況は変わりません。

LANでは1080Pで遊んでみましたが画像はきれいでした。ですが遅延の影響は感じられました。540Pにして、フレームレートを下げても違和感はなくならなかったので、画面転送をするということ自体が論理的に難しいのでないかと想像します。

原因はこの手のターミナルサービスの仕組みは前フレームと現フレームの差分のみを計算し送ることで処理量とネットワーク通信の低減を図りますが、レースゲームの場合フレームごとの差異が大きいので低減させることがそもそも難しいと感じています。




最後に

レースゲームはPS4リプレイを実行するクライアント側とPS4事態の処理能力が大幅に上がらない限り、どうしても遅延が発生するので実現は難しいのでないかと思います。もしくは何か新しい方法を考えない限り現実的ではありません。

LANではできてインターネットでは難しいFPSなどはインターネットの高速化により改善されていくと思います。あと10年もすればこのような問題は少なくなるなと思います。ただし、インターネットは複数のユーザーと業者が共有することでコストを低く抑えている仕組みだし、遅延が発生しやすいルータを必ず経由するので10年後でもこのような問題は場合によっては発生するような気がします。

LANはおそらく1Gbpsでも十分早いし、そもそもPS4と端末の処理スピードが上がらないと解決できないので10Gbpsスイッチが普及しても実際には難しいのでないかと考えています。

快適? それとも…? PS4が対応したPCリモートプレイの快適さや遅延をガチ検証

この記事でも指摘されている通りLANでも5フレームほどの遅延が発生しているようです。

60fps撮影した動画をコマ送りにしてみました。断言はできませんが、この映像によるとおよそ5フレームほど遅延しているようです。リモートプレイでわずか5フレーム遅延というのはとんでもなく優秀です。しかし、いざ対戦!となると、この5フレームは大きなブレとして影響を及ぼしてくるのです。

また、PS3/ PS4を利用したクラウドシステムであるPS Nowも同じような制限があるはずなので今度時間があるときにでも検証してみたいと思います。



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