既存のWordpressブログを他のサーバーに移転する場合、いままで使用していたデーターベースを移転する必要があります。
MariaDBは基本的な動作はMySQLと同様なのでコマンドラインで動作させることが可能ですが、Webインターフェースのほうがわかりいいのでよく利用されているphpMyAdminを利用します。
前準備
phpMyAdminをインストールする前にいろいろなプログラムをインストールする必要がありますが、Wordpressのために導入したプログラムがあれば、追加インストールする必要はありません。
以下のページを参考にしてください。
phpMyAdmin
phpMyAdminのホームページにアクセスすると右側の上にダウンロードのボタンがあるのでそこをクリックしてダウンロードしてサーバーにアップロードするかwgetなどを使ってダウンロードします。
CentOSにダウンロード後unzipし、導入したいディレクトリーに入れてください。
phpMyAdminは一般的な人には動作させたくないので既存のWebサーバーと異なる箇所にインストールすることを強くお勧めします。
私がした作業は
ダウンロードしたファイルを解凍します。
unzip phpMyAdmin-4.7.8-all-languages.zip
解答されたフォルダーにはバージョンが入っているのでバージョンを消します。
mv phpMyAdmin-4.7.8-all-languages phpmyadmin
フォルダーごと、公開したいサーバーに移動させます。
mv phpmyadmin/ /usr/share/nginx/
phpMyAdminはnginxを動作させているアカウントに対して所有権を与えます。
chown -R nginx:nginx /usr/share/nginx/phpmyadmin/
phpMyadminは/var/lib/php/session/を利用するためアクセス権限がいります。そのためchownを使ってアクセス権を設定します。
chown -R root:nginx /var/lib/php/session/
Nginxの設定
ここでNginxの設定を行います。
ポート番号は通常使われる80 (http), 443(https)は使わないことがいいと思います。
また、アクセスする端末/ネットワークは決めておいたほうがいいと考えています。
server {
client_max_body_size 20M;
listen 10080;
root /usr/share/nginx/phpmyadmin;
index index.php;
allow 127.0.0.1;
allow 192.168.0.55;
deny all;
charset utf-8;
location ~ \.php$ {
fastcgi_pass 127.0.0.1:9000;
fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name;
fastcgi_param PATH_INFO $fastcgi_script_name;
include fastcgi_params;
}
}
ここで ”192.168.0.55” は仮定のアドレスでアクセスする先を書いてください。この例ではポート番号は10080を使っていますが、ファイアーウォールの設定もする必要があります。
iptables -A INPUT -p tcp –dport 10080 -j ACCEPT
iptables -A INPUT -p tcp –sport 10080 -j ACCEPT
iptables-save > /etc/sysconfig/iptables
これでポート番号10080で通信できるようになりました。
iptables -nvL
ここでファイアウォールの状態をみることができます。
PHPの設定
SQLファイルをアップロードする場合、PHPの初期設定では少ないかもしれません。
そこで値を大きくすると対応できます。
post_max_size = 20M
upload_max_filesize = 20M
phpMyAdminの利用
http://サイトアドレス:10080 でアクセスするとログイン画面が表示されます。ここで、MariaDBをインストールしたときにできるrootと設定したパスワードを入力するとログインでき、データーベースの作成、テーブルの管理などが行えるようになります。
コメント
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