マルチ商法(アムウェイなど)のディストリビュータは経済的な成功を大げさに自慢する

先の記事でも指摘した通り、マルチ商法のディストリビュータや、情報教材を販売している人は経済的な成功を必要以上に自慢します。

ここではマルチ商法の具体的な事例を挙げたいと思います。




マルチ商法の場合

実際に成功するとそれなりの金額をもらえるのは間違いがないです。

アムウェイ社自身で公表しています。

データ集|Amway(日本アムウェイ合同会社)

このページからみるとある程度のタイトルをとれる人はそれなりにお金ももらえます。

アムウェイホームページから引用

アムウェイホームページから引用

ダイレクト・ディストリビューターでは平均で四百万円以上のボーナスがもらえダイヤモンドDDだと三千万円以上のボーナスがあります。また小売での儲けは入っていないのでこれ以上の収入があるとかもしれません

これが丸々使える金額であれば、エメラルドDDであれば、専業でも生活できるかもしれません。

勧誘するときはあまりネガティブなことは言わないので収入に関していえばこの表に書いてあることをベースに支出とかあまり言及しないのでないかと思います。

アムウェイで利益を上げれる人はほんの僅か

ここで考えられる支出について考える前にこのような収入をアムウェイであげるのがどれだけ難しいか考えてみます。

アムウェイホームページから引用

アムウェイホームページから引用

ディストリビューターは70万組います。そこで割合を出してみました。

アムウェイホームページのデータから作成

アムウェイホームページのデータから作成

もし私の計算間違いがあればぜひ指摘してほしいと思うくらい低いパーセンテージです。(実際に何回も見直してみました。実際に間違っているかもしれないと思っているので、もし間違いを見つけたら指摘してください。)アムウェイで収入を得ることが片手間でできるのであればいいですが、実際にいろいろ調べてみると結構大変だと聞くのでこれくらいの確率であれば普通に会社員をすればいいと思います。

成功したらすごい生活が待っているという演出が不可欠

これからわかる通り本当に成功できる人はほんの一握りです。またミーティングにいって周りの人を見てもほとんどの人がパッとしない人なのでないかと思います。

そのため成功したらすごい未来が待っているとか夢を見せる必要があります。セミナーでもそのようなことを言っているビデオをハイピンを持っている人が言っているのできっとビデオが回っていないところではもっと言っているのでしょう。

ここからは支出について考えてみます。




贅沢な生活

アムウェイで成功したらすごいということをたびたびネットでもアピールしています。

:山崎義幸ファミリーとクルージング – livedoor Blog(ブログ) – 北紺 守彦

ここではアムウェイでも成功者と言われる山崎義幸さんと北紺守彦さんのことについて書かれています。逗子でクルーザーを持ち、夜の花火をクルーザーにのりながら楽しんでいるようです。

【実録】ア〇ウェイに入会してみた③~億万アムラーとの出会い~ – いせやんのブログ

すごく豪華なところに住んでいるようです。

いせやん到着。マンションとはいったものの、これが家の入り口なのかどうかさえ庶民の僕にはよく理解できない創りの場所だった。屋根付き駐車場には黒塗りの高級車や外車が所狭しと止められていた。エリカに出迎えられエントランスへ向かうとコンシェルジュが2人ほどいた。
その昔は佐々木希やとんねるずの石橋貴明なども住んでいたらしい4階建ての低層階マンションで家賃は一月に120万円すると言っていた。

もちろん本人がこのような場所に住みたいと思って好きで住んでいる部分はあると思いますが、成功者としては必要以上の生活をしている部分もあるのではないかと思います。

ある程度のタイトルをとると本来であれば節約できる部分でもやはり演出のために不必要なものに払っているところもあるのではないかと思います。

商品の下取り

建前ではディストリビューターはアムウェイで仕入れ、好きな価格で販売できるので先ほど上げたボーナスいがいにも収入があることになっています。

「アムウェイ下取り」をグーグルで検索すると以下のような検索結果になりました。

「アムウェイ下取り」グーグル検索画面

「アムウェイ下取り」グーグル検索画面

ここで出ているのはあくまでも広告として出しているページで紹介しきれないくらいたくさんの業者が存在します。高いランクの人は下にたくさんの人がいるので製品を買い込んで損を出してまで購入しているとまでは思いませんが、いわゆる定価で販売しているわけでもないと思います。本当に高いランクの人以外は買取を利用して小売りでは損をしているのでないかと考えています。

ミーティングなど

セミナーなどではハイピンの人はお金をもらって講演するようですが、そこそこレベルの人は一回一回ミーティングをするのにもそれなりに経費が掛かります。

また先ほども山崎さんの例で挙げた通り自分の家でも集会をするので、家や豪華な暮らしもやはりミーティングをするための経費だと考えるとそれなりにお金はかかっています。

また、ハイピンの人たちのブログ、ツイッターをみるとよく出張しています。また出張先でもご馳走を食べているのをみるとすごい金額なんだろうなと思います。

また一番のデモはアムウェイ製品を使ってあなた自身がその良さを理解しなさいとよく言っていますが、ほかの製品と比べて高額な日用品もすべてアムウェイを使うことは経済的とは言えません。またデモ用の製品も買っているのであればそれなりの出費なんだろうなと思います。

税金などの必要経費

ハイピンは贅沢な暮らしをブログとかでも公開しているので、会社などを作って税金対策するにしてもそれなりのお金を税金として納めているのではないかと思います。

まとめ

私は以前からMLMの実態を調べるためにここ2, 3か月で多くのMLMの資料を見てきました。youtubeでも多くのビデオが(ほとんどは公開してはいけないものですが)公開されておりセミナーも一通り見てきました。

そこで言われていることの一つに「経済的な成功」があります。実はMLMに警戒心が強い私でもビデオをみて「もしかして稼げるかも」と思ったので、私のような警戒心がなく、社会経験が少ない学生さんであればコロッとだまされる人も多くいるのではないかと考えます。

今日、アムウェイで公開しているデータを見て、多くの人が成功しないことが分かるし、ディストリビュータもそんなに簡単に成功しないことはちゃんと説明しなければいけないと思いますが、そのようなことをすれば誰も入ってこなくなるようになるのでそのようなことは指導できても強制することは絶対にできないのだろうと思います。

また実際にハイピンと呼ばれるような人たちもお金はたくさんあってもきっとほかにもお金を使うところはあるので私たちが思うほど経済的な余裕はあまりないのかもと思います。(毎月来る〆や減少傾向にある会員数のことを考えると私であれば恐怖で毎日よく寝れないのではないかと思います。)

べき論でいえば勧誘するときにそのようなリスクもちゃんと説明するべきだと思いますが、残念ながらそこの部分は放置されており今のところ何のペナルティもないのは社会的には問題ではないかと考えています。

予告:

マルチ商法と(イケダハヤト先生のような)”自称プロ”ブロガーの主張の類似について考えてみた」で私が言いたいことをまとめています。

次回は先の記事でも上げたように、イケダハヤト先生や一昔前の与沢翼のように情報教材ビジネスをしている人間もよく似た手法を使っているので同じテーマで情報教材ビジネスについて記事にします。

また、そのあとはそれらの共通点について論じる予定です。



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