まとめサイトや悪質なアフィを心底嫌う人がいる話

先日書いたゲーマに嫌われているアフィサイトはもともとは2ちゃんねるのまとめサイトであった。

彼は任天堂が嫌いなのではない、ただ金が大好きなだけだ

この記事は公開した後、はてブされたので結構なアクセスをいただいた。いままでの中では公開後1日で一番読まれた記事になる。

そのため、多くの人がまとめサイトに問題があることを意識してアクセスをしてくれたのだなと思う。

今回の記事では実際に多くの人がまとめサイトや悪質なアフィサイトについて嫌っている人の話をしたい。

面白いからといって簡単にリツイートしないで

私は、「はちま」や「ゲーム速報刀」など問題があるサイトの記事をリツイートする人は何も言わないでブロックするようにしている。

そのような質の低い記事を広める人間はたとえ悪意はなくても人間としての頭の良さを感じないから、話し合っても無駄だろうと思うからだ。

不必要に興味を引くようなタイトルも問題だが、事実にないことまで書いてアクセスを集めるサイトを管理している人はもちろんだめだが無批判に受け入れて面白半分でそのような情報を拡散する人はやはり好きになれないからだ。

このような記事を書いたり、その記事を載せたりする人は思っていることよりアクセスをしてもらうことが大事なので、人の感情をイラつかせたりするコンテンツを書くことを主としているからだ。

実は問題が多い剽窃コンテンツ

はちまとかゲーム速報とかはもともと2ちゃんねるのまとめサイトだったので、面白いと思ったスレをピックアップしてその情報を、おもしろおかしく編集していた。

この場合二つの問題がある。

  • スレに書き込んだ人は匿名とはいえ著作権はそのサイトの管理者にないので引用ならともかく、レスをそのまま載せているので盗用の可能性が高い
  • スレの内容を編集しているのでスレ主が言いたいことと違うことを主張しているように見えること

2ちゃんねるはいまでもそこそこ人気があるがかつてはすごい人気が高いサイトであった。2ちゃんねるは楽しいのだが、すべてのスレに目を通そうにもあまりにも多くのスレがあるし、スレ番号をベースにスレッドが成り立つのだがHTMLでしか表示しない2ちゃんねるをWebブラウザーで見るのは難しかったので、2ちゃんねるブラウザーが登場した。またスレを読みやすいように整理したのがまとめサイトだった。(ブラウザーとまとめサイトのどちらが先に登場したかについてはあとでまた調べようと思う)

盗んだコンテンツで金儲けはけしからんという考え方

最近でこそキューレーションサイトがあり、そこでお金を得ることもできるようになっているみたいだ。

2ちゃんねるまとめサイトはキューレーションサイトの元祖みたいなところがあると個人的には思う。理由は多くのスレから本当に面白いやり取りを見つけ出してそれを編集することであるので相当な労力を使っているので相応の収入があってもいいのかなと個人的に思わないでもないが、もともとの情報がそのひとが書いたものではないというところは問題だと思う。

自分で作ったコンテンツでお金を儲けるのは文句の言いようがないが、人が書いた文章を盗んで、編集することで事実をまげて面白おかしくすることでアクセスを稼いでアフィで稼ぐのはゆるさないといった考え方である。

それが行き過ぎるとアフィ自体問題にする人がいたが(いまでもいるが)、よくよく考えたら2ちゃんねるの管理者であったひろゆきも2ちゃんねるに著作権があるといって印税を稼いでいたのでそのことについては今思えば変な議論だったなと思うのだが、このあたりについてはまた記事にしたいと思う。

最近はやりのプロブロガーとやっていることは一緒

最近プロブロガーについて調べてきたが先の記事でも上げたようにプロブロガーは有料セミナーとかでブログでの炎上の仕方をレクチャーしているらしい。

http://www.pojihiguma.com/entry/criminal-blogger

結局、このあたりの方法論は昔から変わっていないのでこれからも一見違う方法にみえて本質的には似たような手法でこれからも私たちをがっかりさせることもあるだろうと思う。このあたりについては「嘘でもアクセスがあれば価値があるといわれる風潮の問題点」といった内容で記事を書いてみたいと思う。

#2ch ドメイン紛争について思ったこと

西村博之は2ちゃんねるの商標権は取れたのだが、残念ながら2ch.netのドメインを再度手にすることはできなかったようです。

エコーニュースR – 西村博之氏 2ch.net の権利回復申立で棄却の裁決を受ける・・・ドメイン取り戻せず 裁定全文・独占公開

昔、西村が2ちゃんねるは自分が管理者はないと主張していたが、2年前に2ch.netを取られたといって騒いだことがありその時いろいろ調べて書いてみました。

#偽2ch | 検証メモ

先日、商標権をとり、世界知的所有権機関(WIPO)の調停・仲裁センターにドメインの問題を申し立てたことによりITMediaが西村博之のもとに戻る可能性が高いような論調で書いていたので今回は西村博之に戻ると思っていました。

ひろゆき氏が「2ch.net」奪還か 「ドメイン不法占拠」申し立て – ITmedia ニュース

また、西村に批判的なブログでもドメインを奪還するのではないかというのではと指摘する人もいました。

西村博之が2ちゃんねるを奪還するらしいが | ブログ運営のためのブログ運営

ここで指摘されているのがジムは5ch.netを取得したということと、システム自体はジムがもっており、西村よりもまだましな運用がされているのでほとんどの人は2ch.netが西村の手に渡っても移動する人は少ないのではないかという指摘がありました。

いっそ5ch.netにしたらと思う

エコニュースの記事にもある通りWIPOの裁定はべつにジムが正当な2ch.netの持ち主であると認めたわけではないというかWIPOではそこまでの裁定はできないので、本当に不服があるなら裁判する必要があるようです。

このままWIPOの裁定を理由に今まで西村に支払われていた2ちゃんねる関係のお金の支払いを拒否する可能性が高くなったので西村は次は裁判を起こすのでないかと思います。ただ正直「僕が2ちゃんねるを捨てた理由」とか書いていたりするし、日本での裁判で仮に買ってもどこまで強制力があるかもわからないので正直難しいなと思ったりもします。

とはいえ、西村が勝つ可能性があります。ただ裁判となると何年もかかるのでその間に2ちゃんねるの価値が下がると困るので私がジムであれば今回取得した5ch.netにコンテンツを移動し、いつでも2ch.netから乗り換えを考えると西村にとってはいやなことではないかなと思います。

もちろん、あらたなドメインをつくると今までいろいろなところに作られていたリンクや検索エンジンからの流入は減る可能性があるのでそれがいい手かどうかはわかりませんが、もしかするとそれが今の2ちゃんねるユーザーにとって一番いいかもしれません。

何が正当な2ちゃんねるなのか?

ジムが2ch.netを完全に管理するようになってから2ch.scを西村が立ち上げましたが、結局ユーザーの移動は起こっていません。

西村のキャラクターで引っ越す人はいないので2ch.scは完全にコピーサイトになっています。

裁判で西村が勝ったところで今の2ch.netのシステムはジムが持っており、同等かそれ以上の仕組みを考えないとユーザーはジムのほうに流れる可能性があります。

利用者にとって管理者はだれでもいいということが今回の件でよくわかったので、いくら自分が正当な管理者だといっても透明性がない管理をしてきた西村の掲示板を利用したい人がいるのか冷静に考えたほうがいい時期なのでないかと思います。

2ch.netでいままでやってきましたが、本当に2ch.netが西村に戻ったらどういうことが起こったのか見てみたかったような気もするのでその点はちょっぴり残念です。

どちらにしてもしばらくこの件については考察したいと思います。