各コンシューマーゲームの定額オンラインサービスについて調べてみた

PS3やwii Uまでは追加料金なしにオンラインでゲームが楽しめました。

マイクロソフトは今となっては普通になったオンラインで利用するために定額を支払う仕組みをXbox 360をリリースするタイミングでつくりました。 

一方、ソニーも任天堂もそれぞれPS 4とSwitchからオンラインサービスを利用するのは有料になりました。やはりサーバーやネットワークの運用費はそれなりにかかるので無料で続けていくのは難しかったのだと思います。

そこで各社ごとのサービスの違いについて調べたことを整理してみました。

間違いがあればお手数ですがコメント欄などで教えていただけるとありがたいです。

おまけのゲーム

PS PlusだけにかぎらずXbox liveも入っている僕からすると月額サービスだけでおなかいっぱいです。また任天堂でもオンラインサービスが有料になったのでファミコンとスーパーファミコン時代のゲームが追加料金なしで遊べるようになりました。

PlaystationとXboxの内容はそれほど大きな違いはないと感じています。任天堂だけはすこし毛色が違います。

PS Plus

利用金額は1年でおおよそ5,000円くらいですが年に何回かセールがあり4,000円以下で購入できる時に複数年分購入できるので、安くなった時に買うのがいいでしょう。

PS Plus会員が追加料金なしで遊べるゲームを「フリープレイ」と呼んでいますが、もともとPS PlusはPS3 の時代に始まっておりました。始まった当初は月々決められたPS3とかPSPの「フリープレイ」のゲームがダウンロードでき、PS Plus に入っている間はそのゲームはずっと遊べるようになっています。それに加えてゲームアーカイブスのほぼすべてのゲームが「フリープレイ」でした。

個人情報漏洩がPSのネットワークで発生した時にお詫びとしてPS Plusに無料で入会した時にいくつかのゲームをダウンロードしました。その時に面倒くさがらずダウンロードできるすべてのゲームアーカイブスのゲームをダウンロードするべきだったと後悔しています。

2019年の3月まではPS4 のゲームに加えてPS3 とPS Vitaのゲームがダウンロードできました。2019年 12月はPS4 のゲームがダウンロードできます。PS3/ Vitaはどちらも現行で発売していないしPS4では遊べないので意味がないと判断したのでしょう。

PS plusに限らずマイクロソフトのGame with Goldでも同様ですが米国では「フリープレイ」のゲームでも日本では CERO レーティングが「Z」のものは無料では配布されない代わりに100円で発売されることがあります。

PS Plus会員の資格がなくなった場合、会員の時にダウンロードしたものは遊べなくなりますが、100円で販売されたゲームは遊べるようになっています。

そのほか、PS Plus 会員であればソフトのディスカウントがあったり、セールの製品の割引率がより高くなったりします。

最近の「フリープレイ」は月の初旬に2本くらいのPS4と1本のPS5のゲームが提供されます。

Xbox Live Gold

利用金額はPS Plusと同様5,000円前後で購入できます。

当初はゲームのオンラインサービスの提供がメインでPS Plusのような「フリープレイ」のゲームはありませんでしたが、2013年6月10日から「Games with Gold」により追加料金なしで遊ぶゲームが提供されました。

このときから今でもそうですが、Xbox 360のゲームはXbox Live Goldを退会した後でも会員の時にダウンロードしたゲームは遊べるようになっています。おそらく「Games with Gold」を始めた時にそのような制限を加えることが難しかったからではないかと思います。

現行のXbox Oneは一世代前のXbox 360のゲームも起動できるものがあるので、現在は月、2回 1日と15日にそれぞれ1本ずつ提供されています。旧世代のゲーム機で動作していたゲームが「Games with Gold」として提供されるのはPSの「フリープレイ」との一番の違いです。

「Games with Gold」は基本的にはワールドワイドで同様のものが日本でも提供されますが「フリープレイ」と同様で CERO レーティングが「Z」のものや日本でそもそも発売していないものは提供されませんが、代替えのものは提供されます。

PS Plusと違うのは本体のリージョンを変えれば、Xbox Oneの「Games with Gold」のゲームは遊べるようになります。

Xboxは週ごとにダウンロードゲームのセールが一般的に行われますが、Goldメンバー向けのセール「Deals with Gold」があります。

Gamepass ultimateについて

マイクロソフトはサブスクリプションサービスであるGamepassの普及を考えておりその一環としてGold会員、コンソールとPCで特定のゲームを遊べるサブスクリプションサービスをセットにしたGamepass ultimateがあります。長い目で見るといずれGamepassに集約される気がします。詳細についてはまた改めて書きます。

Nintendo Switch Online

Wii/ Wii Uではファミコンとスーパーファミコンのソフトはバーチャルコンソールとして提供されていましたが、Nintendo Switch Onlineに入会していると定期的にファミコンとスーパーファミコンのゲームが追加されています。記憶している限り配信が終わったものはなかったと思います。また入会しているタイミングは関係がなく後から入会しても今まで配信されたゲームはすべて遊べるようになっています。

フリープレイもGame with Goldも更新されたタイミングで期間内に入手しないと期限後に遊べませんが、そのときに遊べるゲームはすべて遊べるようになっています。

主に80-90年代のゲームに限定されるのでPSとXboxとは直接競合しないのも特徴と言えるかもしれません。

オンラインセーブデータについて

これらのオンラインサービスに入っていればセーブデータもオンラインでバックアップをとってくれます。少し前のゲーム機だとセーブデータのアップロードはなくWii UのデータをHDDの老朽化により全部ダメにした苦い思い出があります。現行のコンシューマーゲーム機はすべてインターネットクラウドでセーブデータをアップする機能を有しています。

Xboxの場合は有料会員にならなくても利用できますが、プレイステーションとSwitchはそれぞれのサービスに入会する必要があります。

Play Station の場合

オンラインストレージを使うのはPS Plusに入会している必要があります。

PlayStation®Plusサポート

基本的にはオフラインでもゲームはできるようになっています。(もちろんソロゲームでの話です。)

PSもXboxもSwitchのように携帯することは想定していないので常時オンラインであることを想定して開発されていると思うのでオフラインセーブはさほど重要な機能でないと個人的には思っています。

Xbox の場合

Xbox Oneの一世代前の360のころから有料オンラインサービスを始め、Azureと呼ばれるクラウドサービスも世界的に人気あるのでオンラインは得意といった印象があります。

Xbox Oneの場合有料のXbox Live Goldに入会している必要はなく、GoldメンバーでなくてもPS4やSwitchと異なりクラウドセーブに対応しています。

クラウドストレージを使用するにはXbox Live Gold サブスクリプションが必要ですか?
いいえ。Xbox サービスに登録済みの場合は、セーブデータをクラウドに保存することができます。

https://support.xbox.com/ja-JP/help/games-apps/game-setup-and-play/cloud-game-saves-faq

Switchの場合

Nintendo Switch Onlineに入ることによりセーブデータお預かりができます。
インターネットに接続している場合スリープでもバックアップします。インターネットに接続しないとオンラインが使えないので当たり前ともいえると思います。

セーブデータお預かり

オンライン会員にならなくても
オンラインで遊べるゲームについて

オンラインでゲームをする場合には通常オンライン会員になる必要がありますが会員にならなくてもオンラインで遊べるゲームがあります。基本無料やドラクエXのようなMMOは会員にならなくてもいいです。

有料会員にならなくても遊べるゲーム一覧は調べてみましたがメーカーが出しているものはありませんでした。マイクロソフトは最後発でブログで発表していたものぐらいです。

各ゲームのダウンロード販売のページで確認できるようになっています。気になるゲームがあれば調べてみましょう。

Playstationの場合

公式では一覧はないですが、海外のサイトにPlusなしでオンラインで遊べる人気タイトルを紹介しているページがありました。

15 Online Games That Don’t Require PlayStation Plus

ちなみにDQXもPlusはいりません。

いつでも「DQ」の世界を堪能できる『ドラゴンクエストX』がPS4®にやってきた! 【特集第1回/電撃PS】

Xboxの場合

Xboxの場合はPlaystationやSwitchよりも遅く2021年になって対応したので公式ブログで発表しました。

Online Multiplayer for Free-to-Play Games Unlocked Starting Today

ブログを読むと50以上のゲームが対応していると書いてあります。

Switchの場合

公式のホームページにはこのように書かれています。

加入しないでも遊べるソフトの例

・ カラオケJOYSOUND for Nintendo Switch

・ ドラゴンクエストX

・ フォートナイト バトルロイヤル

※別途、利用券が必要な場合があります。

Q&A(よくあるご質問)【Switch】ソフトのオンラインプレイをするのに、Nintendo Switch Online への加入が必要かどうか確認したい。

こちらのほうではより詳細に書いてありました。

【Switchオンライン】加入しなくてもオンラインプレイを遊べるソフト、有料サービス登録が必要かどうかの見分け方

最後に

ここでは各ベンダーのオンラインサービスについて調べてきました。大まかに言えば各ベンダーでは大きな差はないように感じます。

基本プレイ無料やMMOゲームなどはオンライン会員にならなくても遊べることが普通になりました。そのようなゲームを中心に遊んでいるユーザーさんにとってはオンライン会員を有料にしてまでコンソールで遊ぶメリットはないということだと思います。

この流れだとオンライン有料会員というのはなくなる時代が来るのかもしれません。

一方ゲームのサブスクリプションサービスが一般的になるかどうかは今のところなんとも言えないですが、マイクロソフトの動きをみていると普及する可能性はあると思っています。オンラインを有料にすることが難しいのであればゲームのサブスクリプションをするのは一つのアイデアだといえます。

将来プレイステーションと任天堂はサブスクリプションサービスを発展させるのかは注目したいですね。

どちらにせよお手軽にゲームがもっと遊べるようになるといいと思います。

Xbox Series X を発売日に入手しました

たまたまですが、Xbox Series Xはマイクロソフトストアで発売日に入手しました。

そのときワンちゃんを飼い始めたりして結構バタバタしていてあまりゲームどころではなかったので当初あまり購入するつもりはなかったのですが仲良くしている友人に購入すればと言われたので、予約をすることにしました。ダメもとでオンラインストアの予約開始日(2020/9/25)にマイクロソフトストアで0:00になった段階でリロードしたところびっくりするくらいあっさり予約できました。

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ついにXbox One X を購入しました。

かなり前にJustDance 2019のXbox One版を購入しました。Xbox Oneではもともと標準的についていたKinectで遊べるようになっています。(いまはKinectは発売していないのでスマホアプリを使うこともできるようです。私は試していないですが)

Kinectはよくできているデバイスです。しかしながら場所を取るためベッドを置いている寝室で遊び続けるのは難しいと思ったのでリビングに移動させました。

そうすると、もともとゲームをしていた寝室でXbox Oneで定期的に遊んでいるForzaとか遊べなくなるのでもう一台Xbox Oneを買おうかなと思っていました。

Xbox One X か Sか

今発売されているXbox One は高性能なXと標準的に売られているSがあります。

ゲームをしている部屋でもう一台のXbox Oneを購入するという目的であればSでも十分です。Xbox One S は他社製品と比較してもいくつかの利点があります。

  • 動画は4K HDR 対応 (ゲームはFull HD)
  • 4K Ultra HD Blu-ray に対応
  • 音声はDolby Atmos と DTS:X に対応
  • AVアンプがなくてもヘッドフォンで Dolby Atmos for Headphones(有料だがWin 10でも使用可) が利用できる

いろいろ考えましたが結局私はXを購入することにしました。

  • すでに4Kテレビを持っていること
  • XとS双方持っている友人に聞いたところ、Xのほうが圧倒的に性能がよくお金があるのであればXのほうがよいとアドバイスを受けたこと
  • 2020年末にリリースされるXbox Series X はいま発表されている情報とかをみるとかなり高額になり同様の性能になるであろうPS5も同じような値段になり、リリース時には購入しない可能性が高くなったと考えたこと
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トラックマニア ターボ キャンペーン レビュー [PS4/ Xbox One]

このゲームは2017年11月にXbox One Game with Gold/ 2018年5月にPS プラスのフリープレイで提供されました。

私はわざわざお金を出して購入したわけではありませんがそれなりに楽しかったです。

トラックマニア ターボ – PS4 ~ アマゾン

アマゾンで購入できます。合わせてPS Storeやマイクロストアでもダウンロード版が購入できます。

グランツーリスモライセンス+FH3 Hot Wheels DLC

私の率直なイメージはグランツーリスモのライセンスとForza Horizon のHot Wheels を合わせたような感じです。 “トラックマニア ターボ キャンペーン レビュー [PS4/ Xbox One]” の続きを読む

ゲームハードウェアについて言及しない理由

最初に断っておきますがある一つのハードウェアやそのファンを貶めるつもりはないです。ただ最近ゲームハードウェアにこだわって何かを書く理由はあまりないのかなと感じました。

ゲームハードウェアについてあまりTwitterとかで発言しないようになった理由について自分の考えを整理するためにも述べていきたいと思います。

ゲームハードウェアは宗教?

ゲーム機は昔からハードベンダーがソフトを供給してもらうためにあらゆる施策で自分たちのプラットフォームで出るように交渉しています。

あるプラットフォームだけに人気のゲームが出ればそれだけでそのゲーム機の販売台数に影響を及ぼすことがあります。有名なところだとファイナルファンタジー7なんかはPlayStationの普及に相当貢献したのでないかと思います。 “ゲームハードウェアについて言及しない理由” の続きを読む

NBA 2k 18 バスケ好きなら買っていいかも




先日、PS4 Proを購入しました。

ゴッド・オブ・ウォー リミテッドエディション PS4 pro 購入しました

知人にNBA 2k 18をすすめていただいたので遊んでいます。

総合評価70を超えたところです。

ある意味のリアルティ

マイキャリアはルーキーとして入りますが、能力が著しく劣っているので最初はスターターではなくちょっとずつ活躍して総合評価など高くしてスターターを目指します。

私はようやくスターターになったけどまだなかなか活躍できていません。

下の動画は昨日(2018/5/19)に録画し編集したものですが活躍した場面だけ抜き出すと全体で40分だったのがドラマ部分を入れても10分に満たず純粋に活躍した部分だけでいうと5分もありません。

経験値としてゲーム内の活躍でもらえるVCを有料で購入すれば選手の能力が高くすることができるのでその方法を使えば最初から活躍できることができます。 “NBA 2k 18 バスケ好きなら買っていいかも” の続きを読む

クラウドゲーミング PlayStation NOW が普及しないと思ういくつかの理由




クラウド経由でPlayStationのゲームが遊ぶことができるPlayStation NOWというサービスがあります。

私はいくつかの理由から普及しないんだろうと思います。このブログではなぜ普及しないのかについていくつかの理由をあげていきたいと思います。

また。2018/ 9にストリーミングには問題があると認識したのかダウンロード対応の発表をしました。こちらのほうにもまとめましたのでよろしければご覧ください。

PS Now ダウンロード対応(米国)発表で将来期待できること

PlayStation NOWとは

PS NowはPS4/ PCで利用できるクラウドサービスで定額でゲームを楽しむことができます。日本では月額2,500円 3カ月で5,900円で提供されています。

当初はPS3/ Vita/ ブラビアなどPS4以外でもサポートしていたようです。

サポートを外したのはおそらくですがパフォーマンスがサービス当初考えていたよりも必要だったからか、PS4以外での会員数が増えなかったからでないかと思います。

後者の理由であれば会員数はほとんど伸びていないということが推測されます。

ネットワークの制限

PS Nowはストリーミングを使用したサービスなので利用するためのネットワーク環境にかなりの制限があります。

PSN | PlayStation Nowについて | プレイステーション

※ プレイには下り速度5Mbps以上が保証される安定したネットワーク環境が必要となります。 快適にプレイいただくには12Mbps以上が保証される安定したネットワーク環境が必要となります。

インターネットを利用したサービスは家庭からプロバイダーまでの通信はある程度保証されますが、プロバイダーをまたいで通信するので帯域を保証するサービスの提供は難しいと思います。 “クラウドゲーミング PlayStation NOW が普及しないと思ういくつかの理由” の続きを読む

マイクロソフトが Xbox 事業を手放すという噂をポジティブに妄想してみる




2018年5月14日に日経新聞のサイトでXboxをマイクロソフトが手放すのでないかという記事が出ました。

PlayStation 4 Pro ~ アマゾン

PlayStation 4 500GB ~ アマゾン

マイクロソフトが「Xbox」手放す? 4つの兆候: 日本経済新聞

これは元ネタがCBインサイツというマーケット調査やコンサルも行う会社が出したレポートの紹介になります。元ネタはこちらです。

is Microsoft going to spinoff Xbox?

真偽のほどはよくわからないですし、個人的にはそんなことはしないのでないかと思います。

じつは2013年~2014年にもXbox事業の売却を噂していた人たちがいますが、その時はCEOが社内メールで否定したことがあります。

Why hasn’t Microsoft divested its Xbox division? – Quora

考察した結果、私としては事業を手放すという選択肢はないと思います。

  • 事業を手放される側のXbox に今のとことメリットはない
  • ゲーム事業は他社と比べると苦戦しているのは間違いがないが、赤字事業には思えない

ただしこれからの課題は明確にあると思っています。

  • ライバル製品と比較したときの差別化と高い期待を持ってもらえること
  • ゲームを中心に独占的なコンテンツの創出

以下でその考察について述べていきたいと思います。

相当苦戦しているXbox 事業

PS4とSwitchがそれなりに販売されてXbox事業は日本だけでなくワールドワイドでみても相当苦戦しています。

VGChartzではワールドワイドのハードウェアの出荷台数の集計をとっています。

2018年4月28日 ワールドワイドでの出荷台数

2018年4月28日のワールドワイドの出荷では同時期に発売開始されたPS4に倍以上の差が出ています。

EAをマイクロソフトが買収するのでないかという噂が出たのもポジティブな理由ではなく、魅力的な独占ゲームが出せないからというネガティブな情報がもとになっています。

The Xbox One has a serious exclusive games problem – Polygon

私はマイクロソフトの人間ではないですが、想像するにどうすれば多くの人に手に取ってもらえるようになるか相当悩んでいるのではないかと思います。

また、事業を手放すという話が出るのはアナリストから見てマイクロソフトが有効な手段をとることが難しいと思っているからでないかと思います。




ポジティブに考えてみると

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